「本を読むのが苦手」なのは自分の感情で本を選んでないから



本を読むのが苦手と思い込んでいた

本を読んでも面白くなく、最後まで読みきれないことが多々ありました。同年代の友人は生活の中で読書を楽しんでいるのに、友人のおすすめする本を選んでも、最後まで読み通せないことがありました。

なぜ、自分は本を読めないのか。ずっと本を読むのが苦手な体質なのだと思っていました。

しかし、あるとき図書館で本選びにじっくり時間をかけて「面白そう」だと感じる本を読んだら、とても面白かったのです。

そこで、私は本が苦手なのではなく、今まで他人の評価が高い本にばかり気を取られ、自分の感覚を無視して本を選んでいたのだと気づきました。

この記事を書く理由

ネットを検索しても、なかなか本に対する苦手意識を「本選び」から説明しているサイトはありませんでした。

まず、あたりまえのようですが人は面白くない本を読み続けるのは難しいです。

この記事は、自分と同じように今現在本を読んでもあまり面白いと感じない人、評判の本を読んでも最後まで読み通せない人の参考になればいいと思って書きました。特に、ネット上のブログやSNSは楽しく読めるのに、なぜか本は苦手という人には参考になると思います。

なぜ他人のオススメで本を選んではいけないのか

本の「面白さ」にはさまざまな要素が必要

1つ目の理由は、本の「面白さ」にはさまざまな要素が必要だということです。

  • 興味・関心の軸が作者と合っているか
  • 作者の基盤とする考えを理解できるか
  • 文体の好き嫌い
  • 展開の速度が自分の理解の速度と一致するか
  • 展開は自分の理解の順番と合っているか

こうしたさまざまな要素がうまく噛み合うとき、本を読んで「面白い」と感じるようになっています。

例えばレストランを選ぶときは「味」「雰囲気」「接客」などの要素が加点方式で評価されますが、本は多くの要素が一定以上にならないと「面白い」と感じません。例えば、興味関心が作者と同じでも、説明が難しすぎたり、簡単すぎたりしても本は面白いと感じられません。

また、長い間本に対して苦手意識を持っていた人に特に注意してほしいことは、「興味の範囲に偏りがある」という可能性です。自分の興味の範囲に偏りがあることに気づかず、評価の高い本を手にとっては挫折を繰り返してるということも考えられます。

行動には感情の動きが必要

他人のオススメで本を選んではいけない理由の2つ目は、自分の感情が動かなければ行動につながらないということです。

どんなに名著でも、ネットの評価が高くても、人からオススメされたとしても、自分が内容を見て「面白そう」だと思えなければ、本を読み通す力にならないということです。

では、どうやって読む本を選べばよいのでしょうか。

どうやって本を選ぶか

本を選ぶときに、じっくり試し読みをすることです。書店では気がひけるという人は、まず図書館で本を選んでみましょう。

試し読みで「おもしろい」と思う本を選ぶ

基準は「自分が面白いと思うかどうか」です。タイトルやあらすじを読んだだけでは正確な判断ができなくても、数ページ読めば面白いかどうかわかってきます。チェック項目は次のとおりです。

  • タイトルに興味を惹かれるか
  • 目次を読んで面白そうだと感じるか
  • 数ページ読んで面白そうだと感じるか

すべてのチェック項目をクリアするまで、何冊も検討しましょう。意外な本に惹かれることもあります。

いざ読み始めて、やっぱり面白くないと思ったらそこで読むのをやめてしまって構いません。また、面白そうな場所だけ読んでも大丈夫です。「面白い」という報酬がないと、人は行動を続けることができません

本選びには通販サイトよりも書店が向いている

じっくり本を選ぶためには通販サイトよりも書店がおすすめです。ウェブ上で試し読みができる通販サイトもありますが、やはり書店のほうがじっくり読んで検討できるからです。

面白い本に出会うためのまとめ

  • 自分にぴったりな本は少ないのだと知る
  • 本を選ぶときは必ず書店でためし読みする
  • 他人の意見ではなく、自分の「面白そう」という感覚を信じる

厳選して本を選び、面白かったら同じ作者の本を読んでみるなど、興味を広げていけばOKです。